犬山商工会議所会頭の紹介で、本学の中庭にベンチが設置されました | 名古屋経済大学 新着情報

犬山商工会議所会頭の紹介で、本学の中庭にベンチが設置されました

犬山商工会議所会頭の紹介で、
本学の中庭に新しいベンチ(オイルパームベンチ)5基が設置されました。

これは、犬山市内の企業が産業廃棄物を資源に変える技術開発を進め、
製品化を目指すため実証実験の一環として設置されたものです。

「オイルパームベンチ」とは?

オイルパーム(アブラヤシ)とは、パーム油(オイル)の実のなる木です。
赤道直下のマレーシアやインドネシア、コロンビアなどで広く植林栽培され、
その栽培面積は日本の面積を超えると言われています。

 

パーム油は、世界最大級で消費される植物性油で、
マーガリンやカップラーメン、ドーナツなどの食用や、石鹸や洗剤、化粧品などに使われ、
知らないうちに生活の中で多く使われている油です。
また、バイオ燃料の原料としても使われています。

オイルパームは、20年くらいすると実が取れる量が少なくなって伐採され、新たに植林されます。
しかしながら、その伐採された木は利用されることなく、その場に捨てられ、産業廃棄物化しています。

これらの国では、パームオイルの生産・販売のために、
土地を切り開き次々と植林面積を大きくしています。
それに合わせて、捨てられるオイルパームが未利用資源として増えており、問題となっています。
インドネシアでは、年間2,000万トンが廃棄されていると言われています。

一方で、合板等に利用されるラワンなどの熱帯林は年々減少しており、
その保全・保護のために違法伐採の禁止や輸出禁止策につながり、ますます入手が難しくなっています。

そこで、熱帯林に代わる木材として未利用資源を資源化して利用できる技術開発を目指しました。

このベンチは、その未利用資源となっているオイルパームをコアに、
表裏にスギを積層したものを高温高圧で成型して使っています。

 

みなさん!!このベンチに座って、地球規模の環境問題を考えたり、
新しい資源の可能性を考えてみませんか。

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