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学生サポート

第6回名経祭

市民開放講座

2008年10月18日(土)に開催された「市民開放講座」の模様をレポートしました。

市民開放講座「裁判員制度について」

名古屋地方検察庁等の検事を歴任し、退官後は弁護士として活躍する山岸赳夫先生による市民開放講座「裁判員制度について」が開催されました。2009年(平成21年)5月からいよいよ裁判員制度が始まるということもあり、会場には多くの方が聴講に訪れました。

本講座では、裁判員制度について、まずアメリカで採用されている陪審制度や、フランス、ドイツなどで採用されている参審制度と比較してその違いを解説。さらに裁判員制度では、裁判員に選ばれると、人が死亡した事件等、重大な刑事裁判に参加しなければならないことや、裁判員は有罪無罪の判断及び量刑の判断も下すなど、裁判員制度の概要が分かりやすく解説されました。

山岸先生の話を通して、日本独自の制度である裁判員制度には、国民にかかる負担や誤判を防止できるのか、といった検討の余地を残す問題点がまだまだ多々あることが分かりました。参加された皆さんはそれぞれ裁判員制度について自分なりの意見を持つことが大切だと感じられたようです。

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犬山オープンカレッジ他

2008年10月19日(日)に開催された「犬山オープンカレッジ」と地域社会特別研究室による「体験学習報告会」の模様をレポートしました

犬山オープンカレッジ〜市民開放講座「便秘と下痢〜21世紀の日本人の腸を考える」

「犬山オープンカレッジ」では、人間生活科学部・管理栄養学科の講師・中東真紀先生による市民開放講座「便秘と下痢〜21世紀の日本人の腸を考える」が開催されました。

21世紀に入り、生活習慣病と共に増え続けている腸疾患。本講座は、その腸疾患の中でも潰瘍性腸疾患やクローン病が増えているという話から始まり、北米や欧米などで多いこれらの病気が日本でも急増していること、そしてその背景として食の欧米化や喫煙などの影響があることが、スライドを交えて解説されました。あらゆる人に関わりがあることだけに、多数聴講に訪れた皆さん、真剣に耳を傾けていました。

さらに後半は、大腸に病変がある場合、下痢や便秘が繰り返されるということから、いかに排泄が大切か、また下痢や便秘の対策として、食物繊維を摂取するなど、体調に合わせた食事を摂ることの大切さについての話がありました。

終了後、聴講された方は、「今日聴いたことを今後の食生活に活かしていきたいです」「食事のバランスの大切さがよく分かりました」「話がとても分かりやすかったです」などの感想を述べられました。

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体験学習報告会「二都物語 犬山と奈良 まちづくりの比較研究」

「二都物語 犬山と奈良 まちづくりの比較研究」と題して、地域社会特別研究室の学生がこれまでに取り組んできた2つの体験学習の報告会が行われました。

第1部は、体験学習「歴史をいかしたまちづくり 〜 街並み、食、文化」の報告が行われました。この学習では、現在、奈良市から都市景観指定地区の指定を受け、町並み保存が進められている地域「ならまち」の、衰退と復活への取り組みを調査・分析。ならまちは昭和40年代(高度成長期)、郊外開発により人口が減少して衰退したものの、その後、NPO団体を中心とする住民の手によってまちの再興が図られたことなどが発表されました。そして今後、今回の研究でまちづくりについて学んだことを、犬山市の活性化に活かしていきたいという話で報告は締めくくられました。

第2部は、体験学習「参加型のまちづくり〜灯アートでにぎわい演出」の報告が行われました。この学習では、奈良の夏の風物詩として定着しつつある、奈良公園一帯をろうそくの灯で幻想的に彩る行事「なら燈花会(とうかえ)」について調査・研究。まとめとして、この行事が行政主導ではなく、市民ボランティアによって運営されていること、さらに経済効果や参加型観光の魅力の向上につながっていることなどが発表されました。また、実際にサポーターとしても参加して、なら燈花会の素晴らしさに魅了された学生たちは、今回のこの学習体験を活かして、今年8月に開催された「犬山城下町おどり」に実行委員会として参加。なら燈花会をモチーフにした「犬山灯りアート」を実現させました。

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今回の2つの学習報告に対して、「住民主体のまちづくりの推進やまちの活性化を図る上で大切なことやヒントを数多く発見することができ、とても参考になりました」と、参加された方が感想を述べているように、とても意義深い報告会になりました。また同時に、学生たちの今後の研究・活動に大きな期待が寄せられました。