CVV NEWS・LETTER 2004年7月25日 第2号
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もうすぐPARCの人たちが、日本を訪れます。 とても緊張しますが、 楽しい10日間にしましょう。 交流することで、少しでも自分が成長できることを 期待しています。 (CVV代表 中村
みどり) |
目 次 CPEC招聘事業紹介
・・・p.2 CVVの活動紹介 スピークアウト&仕掛人より
・・・p.3 高校生交流会
・・・p.4,5 特集:メッセージフロムカナダ ・・・p.6,7 サポーター紹介・編集後記 ・・・p.8 |
(※CPECとは、PARCとの交流事業“Cvv−Parc
Exchange Committee”の略称です。)
このたびの招聘事業は、次の表のようなスケジュールで実施することになりました。
CVVは、PARCとの交流を通じて、今後の活動の具体的な方向性を考えるとともに、今施設で生活する子どもたちに、
自分たちが4年前に経験したPARCユースらとの出会いと衝撃を経験してもらえたら、そして、できれば、今後のCVV
の活動を担うメンバーになってもらい、CVVの活動をPARCのように継続性のあるものにしていけたら・・・と考えています。
@キャンプ(23日(月)・24日(火)1泊2日) バーベキュー・けん玉大会・お互いの国の歌の紹介などを行います。 PARCのメンバーとは、みんな初めての出会いになります。文化交流を交えながら、お互いを少しずつ知り、安心して、楽しく仲良くなれる場にしたい、と考えています。 |
C意見交換会(27日(金)) @)(表:当事者同士)CVVメンバーとPARCユースとの意見交換会 &(裏:サポーター同士)CVVサポーターとPARCスタッフとの意見交換会 |
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A児童自立支援施設・大阪府中央子ども家庭センター・一時保護所を訪問(25日(水)) |
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Bワークショップ(26日(木)) キャンプに参加した高校生、PARCのユースで、PARC主催のワークショップを一緒に行います。 自分や友達や日常生活や将来のことなどを、ゲーム感覚で楽しく、同世代の子どもたち同士で共有します。自分の関心や可能性に気づいたり、より深く考えるきっかけとなって、子どもたちがより元気になってくれれば、と考えています。 |
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D
シンポジウム(28日(土)) 「子どもたちを大人はどう支えていけばよいか」をテーマに行います。 皆様、是非お越し下さい! 詳しくは、同封のチラシをご覧下さい。 |
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E
京都観光(29日(日)) |
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F
京都プログラム(30日(月)) セクシュアルヘルスについてのワークショップを京都青少年活動センター主催で行います。 |
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Speak
out☆Speak
out☆
Speak out☆Speak
out 実は、最近は控えていたスピークアウトを、福祉を学ぶ学生の前でする機会を得ることができました。すごく、身構えていたのですが、同世代ということもありとても良い雰囲気のもと"スピークアウト”というものを出来たと感じています。 まず、自己紹介から入り、児童養護施設について話しをしたのですが、とてもみんなの反応が楽しかったです。「恋愛」についてや「友達関係」についてなどの質問もあり、真剣に話を聞いてるなーという感じが伝わってきました。(もちろん始終静かだったわけではないのですが)。しかし、こんなに、たくさん質問をもらったのも初めてかも・・・。 今回のスピークアウトが、「当事者」という立場で気持ちよく話すことができたのは、学生の方と私との「信頼関係」を相互に築いてくれた友達(今回のスピークアウトの提案者)のおかげだなーと強く感じています。そして、少し自信を持つことができました。 今までのスピークアウトは、とても緊張して後に後悔とかも残っていましたが、今回は、「こんなんだったらスピークアウトも悪くないなー」と感じた2日間でした。 (中村みどり・なかむらみどり CVV・大学生) |
☆☆Speak
out☆Speak
out☆Speak
out☆Speak
out☆Speak
out☆Speak
out☆Speak
out☆☆
☆
提案者こと仕掛人N(CVVサポーター)より 今回、みどりさんに話してもらうことは、学生にとって、確実に貴重な機会となることは想像できました。でも、なにより私は、みどりさんにとっても素敵な出会いとなり、元気になれる機会にしたい、と思いました。当日は、学生たちに「スピークアウト」に当事者が削くエネルギーの大きさ、私と学生、私とみどりさんという信頼関係の上に成り立った「スピークアウト」でるあことを伝えました。結果的に両者にとってよい出会いとなり、ほっとしています。 これまで、サポーターの間で、当事者が、“安心できるスピークアウト”が課題として話し合われてきました。今回の経験を通じて、課題改善のヒントの一つをもらった気がします。場を創る提案者が、語る側と聴く側に、どのように出会ってもらうかを丁寧に考え、プロデュースすることが、“安心できるスピークアウト”にするための大事な点の一つではないかな、と感じました。
これまでの活動 03.10.13 CVVキャンパー同窓会 04.1.24 桜橋ボウルでボウリング 04.3.21
大阪城公園でスポーツ&卒業・進級祝 04.6.20 扇町公園で8月のPARCとのキャンプの話など
昨年8月の1泊2日のCVVキャンプに参加した大阪府の児童養護施設の高校生10名を対象に、同年10月にキャンプ同窓会を開き、集まりました。
この同窓会のときに、継続的に会える機会があったらいいな、という声もあって、それから、おおむね2、3カ月に1回のペースで高校生交流会を実施してきました。高校生交流会の際には、高校生が、6人から10人くらいが集まり、サポーターは3、4名が参加しています。
〜〜サポーターの思い(サポーターAとKとの会話から)〜〜
いろんな場所へ行く楽しみ
高校生のみんなは、高層ビルのエレベーターに乗るのも楽しそうで、梅田の街も「おれら、田舎ものだな〜」とか言いながら楽しそうに歩いていたね。いろんなことで楽しそうにしているみんなの顔を見ると、ほんと嬉しくなる。高校生交流会が、普段あまり行かない場所へ行く、ひとつの機会になってくれているといいね。
将来に繋がる友達。いろんなことができる自分。居場所
ところで、高校生のみんなは、どんな思いで高校生交流会に参加してくれてるんだろう。普段会えない、自分だけではなかなか会えない友達と会える、という思いがあったりするのかな…。学校の友達とは違うのかな…。
他の施設の同じ年代の子どもと出会うことが、いろんな意味で、刺激になってくれていたらいいね。そして、自分たちで連絡を取り合ったりして、今も、そして、施設を出た後も、いろいろ話し合える友達になれるといいな。また、高校生交流会では、高校生のみんなが、自分の生活している施設での立場や役割とは、また違う活躍をしたり、違った一面を出してくれている子もいて、そういうのは本当に嬉しいことだね。
高校生交流会という場が、子どもたちにとって自分らしく居られる場の一つ、になってくれるといいね。
高校生交流会の担い手
今は、「何がしたいか」を高校生のみんなに聞いた後、具体的な場所や活動内容などはCVVサポーターが考え、設定して、それを窓口となって下さっている職員の方を通じて子どもたちに参加を呼びかけているね。みんなは、CVVの高校生交流会は、CVVサポーターが主催して段取りし、設定する場である、と受け止めているのだろうか?
う〜ん、今はそうかもしれないね。これからは、高校生交流会の企画などもできるだけ一緒に考えて、やっていけたら嬉しいね。PARCでは、子どもたちが、自分の関心や自分に必要なものに気づき、その実現のために、同世代の仲間と一緒に活動しているよ(詳しくは、1頁下PARCをご覧下さい)。CVVサポーターも、子どもたちに自分の関心や必要なものに気づいてもらえるよう支援したり、その実現のための活動を支援できるようになりたいね。いつでもいろんな話を聞くよ!”“一緒に考えるよ”という姿勢でいることを、高校生のみんなにも自然と伝わるようにしないとね・・・。
遊ぶ場
高校生交流会が、単なる遊びの場になってしまわないか、というのも心配なんだけど・・・。
遊ぶことは、それ自体、子どものエネルギーになるって言うよ。子どもの権利条約31条にも「休息及び余暇についての児童の権利並びに児童がその年齢に適した遊び及びレクリエーションの活動を行い並びに文化的な生活及び芸術に自由に参加する権利を認める」と書いてあって、遊ぶ権利を保障しているよ。大切なのは、まずは、遊びでもなんでも、子どもたちが楽しい”って思えること、だと、私は思うよ。
いろんな高校生や大人と、いろんな話を安心してできる場
ここ数回の高校生交流会では、全員で一つのことをする、というのが多かったね。なかなか個別に(1対1で)じっくり話す機会がなかったかも…。みんなはどう思っているんだろう?
メンバーが少ないから、そうなってしまっている面もあるかもしれないね…。まあ、1対1での話という点では、サポーターと高校生という関係だけれど、たとえば、私は、高校生と1対1で恋愛の話をしたりしているよ。施設の職員の方とは違う大人と、恋愛や友達や将来の夢や不安…など、いろんなことを安心して話せる場になってくれていたら嬉しいんだけどね。
いつも窓口になって下さっている職員の皆様、本当にありがとうございます。 この場を借りてお礼申し上げます。 これからも、どうかご支援のほど、よろしくお願い致します。 |
特集連載
Message from Canada
ナオミ;ハイ、コウジュ! リサ ;ハロー! 上村 ;今日はインタビューに来てもらってありがとう。早速だけど、軽く自己紹介してもらえるかな? リサ ;オーケー。私はリサ・フレミング、23歳。大学にいっているわ。バレーボールとか、スポーツが好きよ。私が一番大切に思っていることは、一生懸命努力すれば、望んだことが実現するってこと。そう信じてるわ。 上村 ;ありがとう。じゃあ、次はナオミ。 ナオミ;私は20歳、女性で、現在ヨーク大学にいっているわ。歴史と英語の勉強をしているの。2人の妹がいて、暇な時は詩を書いたり、友達と過ごすのがとても好き。ほかにはアニメや映画を見たり、本を読んだり。外に出ることが大好きで、新しい物好きかな。 上村 ;ありがとう。ところで、2人ともまだ日本に行ったことはないよね。 2人 ;ええ。 上村 ;ちょっと聞きたいのだけど、日本に対してどんな印象をもってる? ナオミ;そうね、日本といって思いつくことといえば、歴史が古く、人は礼儀正しくって、そして温泉があるってことね。そうそう、日本と言えば素敵な映画とかアニメ、漫画がたくさんある国よね。 上村 ;ナオミは日本の文化とか漫画が好きだったね。リサは? 上村 ;なるほど。じゃあ次に、なぜ今回の交流会で日本に来ようと思ったの? リサ ;私にとってとても大切な何か、、、うーん、、、日本の子どもたちの将来にその何かを、希望とか、を与えられたらなって思って。 ナオミ;もちろん今回のプログラムにとても興味があるけど、以前から私はいつも日本にいきたいって思ってたの。日本のいろんな景色や建築物、そして文化はとっても魅力的だわ。歴史にもちょっと興味があるの。とにかく行きたいってずっと思ってたのよ。その日本のユースと交流するのがとても楽しみ。 上村 ;なるほど。 CVVについては何か知ってる? リサ ;ええ。私たちと同じようなことを目ざしていて、ボランティアでいろんなスタッフががんばっているんでしょ? 入所している子や退所した子をサポートしたりして。 ナオミ;私が聞いたことは、CVVは日本でユースが権利擁護のグループを運営していて、その運営している人たちが入所している子どもたちを励まして、彼らが自己表現するのを手伝っているってことかな。 上村 ;また問題や運営等については夏のプログラムで話すことになっているから、楽しみだね。最後に日本の入所している子どもたちや退所した子どもたちにメッセージがあれば。 ナオミ;本当に伝えたいことは1つだけ。私たちの人生は1度だけだから、絶対自分のゴールに到達できるように一生懸命がんばって欲しいってこと、そして大事なのは自分が大切に思っている人の愛し方、その表現の仕方を学ぶってこと。 上村 ;うんうん。 リサは? リサ ;絶対諦めないことね。夢は叶うんだってことを信じること。そして夢に向かっている自分が人に支えられていることを感じられたとき、いつか人生のなかで他の人を助けることができるようになると思う。 上村 ;いい言葉だね。2人とも今日はありがとう。時間が短くてたくさん話せなかったと思うけど、続きはまた日本で話しましょう。 (上村宏樹・うえむらこうじゅ CVVサポーター) |
元祖サポーター“赤野裕子(あかのゆうこ)”
元祖サポーターといっても、ただ、CVVの側に自分も入れたらいいな、そのために自分ができることって何があるかな、という
思いだけで、今日まで来た気がします。今は事業の準備で四苦八苦していますし、学生から児童相談所のケースワーカーに
なったことで、自分がどんなスタンスでCVVと関わっていけば良いかを悩んでいたりもします。事業が終わったら、色んな課題
を一つずつ丁寧に考えていけたら良いなーと思っている、そんな私でした。
・・・裕子ちゃんは、CVVの結成当初から、毎月1回のマクドナルドでの集まりに、欠かさず参加し、メンバーを支えて きました。しかし、CVVの思いは、大人たちになかなか届かない、施設にいる子どもたちとは会う機会さえない、 メンバー自身も自立その他さまざまな問題に直面し揺れている・・・。それらを一人で抱え込んでいました。でも、 どんなにしんどくても、どんなに揺れても、戻るべきところに戻ってくる、そんな強さを秘めた裕子ちゃんがいたから、 CVVサポーターも徐々に増え(裕子ちゃんサポーターも増え)、CVVが今、存続しているのだと思います ・・・(サポーターM)。
◇◇◇編集後記◇◇◇
・ CPEC招聘事業へご協力下さる各施設の皆様、ありがとうございます。
宿泊施設・・・あゆみの丘、生駒学園、泉ヶ丘学院、健康の里・希望の杜、清心寮
キャンプ&ワークショップに参加する子どもたちの施設
・・・上記施設に加え、愛育社、岸和田学園、公徳学園、三ケ山学園、三光塾
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CVVの活動には、PARCのような公的援助はありません。趣旨に賛同する団体や個人によって支えられています。
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皆様の暖かな人的・物的ご支援を心よりお待ちしています。
溜まりまくる仕事と格闘しつつ、なんとか第2号発行(パチパチ)! ほっ(M)。
寄付金の送付先
郵便貯金口座 14050−23602591 名義 Children’s Views & Voices
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CVV
NEWS・LETTER【みんなの手紙】
通巻第2号 発行所:CVV
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CPEC 連絡先:〒599-8531大阪府堺市学園町1番1号 大阪府立大学社会福祉学部 望月彰研究室(事務局)
FAX(072)254-9785 e-mail:
yes_cvv@yahoo.co.jp ←皆様の声をお聞かせ下さい 発行日2004年7月25日 (2004年4月10日創刊) 編集者:中村みどり・上村宏樹・森本志磨子 |
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