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2026.06.23
経営学部経営学部
一般に「簿記」といえば複式簿記を指します。企業の経済活動を「原因」と「結果」の二つの側面に分けて記録し、整理するところに複式簿記の特徴があります。「簿記」は13から15世紀にかけてのイタリアにおける商人実践の中から徐々に生成してきたものです。世界初の簿記書が世に出てからすでに500年以上も経つといわれています。換言すれば、500年以上も世の中で支持されてきた経済技術が「簿記」です。
「簿記」はきわめて巧妙なしくみをもっており、世界共通の記録技術として採用されています。しかし巧妙なしくみゆえ、社会生活を営んでいくうえで自然に身につくタイプの技術とは異なり、正しく学習しないと身につかず、段階を踏んで学習していく必要があります。
名古屋経済大学の社会科学系3学部(経済、経営および法学部)では、入学年次に「簿記」を必修科目として配当しています。ひとつの事象を二面的にとらえる複式簿記の思考が、社会科学を学ぶ上で非常に有用であると考えているためです。
また、簿記技術の修得の目安となるのが日本商工会議所簿記検定試験です。毎年度、私の2年ゼミは「日本商工会議所簿記検定試験3級の合格」を目標に掲げ、ゼミ生を募っています。今年度はベトナム、ネパール、ミャンマーからの留学生が日本人学生とともに簿記検定対策に勤しんでいます。非漢字圏からの留学生のため、馴染みのない簿記用語に苦労しながらも、一生懸命に取り組んでいます。昨年度も2名のベトナム人留学生が合格を勝ち取りました。合格できれば達成感を得られることはもちろん、就職活動の際のエントリーシートや履歴書に取得資格のひとつとして記載することができます。これは日本で就職を希望する留学生には大きな武器になります。
こんにち、「簿記」は営利企業のみに用いられているだけではなく、非営利の組織体にも取り入れられるようになってきています。したがって、「簿記」の知識を修得できると、あらゆる局面でみなさんの社会生活に大いに役立つと考えられます。
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